- ホトトギスの名前の由来は?
- ホトトギスと言えば?
- なぜホトトギスと名付けられた?
ホトトギスと聞いてその鳴き声や姿を思い浮かべられる人は少ない。
カッコウやウグイスなどは鳴き声で区別もできますが、ホトトギスの鳴き声はどのようなものでしょうか?
ホトトギスを表しているのは戦国武将を表現したものが知られています。
「鳴かぬなら、殺してしまおうホトトギス」というようなものです。
ホトトギスが使われたのは当時皆に愛される鳥だった事も伺えます。
ホトトギスはどのような名前の由来があるのでしょうか?
目次
ホトトギス
ホトトギスは全長は28cm程で、ヒヨドリより若干大きく、ハトより小さい鳥です。
アフリカ東部、マダガスカル、インドから中国南部までに分布し、インドから中国南部に越冬する個体群が5月頃に中国北部・朝鮮半島や日本まで渡ってくるとされています。
日本へは九州以北に夏鳥として渡来しますが九州と北海道では少ないようです。
ホトトギスの詳細
ホトトギスは自分で子育てをせず、ウグイス等に托卵する習性があります。
他の渡り鳥よりも渡来時期が遅いのは、托卵の対象とするウグイスなどの繁殖が始まるのに合わせているそうです。それ以外にも早春に渡来すると毛虫類を捕食する事ができない為になります。
ホトトギスには、杜鵑、杜宇、蜀魂、不如帰、時鳥、子規、田鵑など、漢字表記や異名が多く存在しています。
ホトトギス
和名:ホトトギス
英名:Lesser Cuckoo
学名:Cuculus poliocephalus
Ron Knight from Seaford, East Sussex, United Kingdom, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
Q:ホトトギスの名前の由来は?
三択問題です。次の ❶ ❷ ❸ 答えはどれ?
※名前の由来には諸説・不明確なものも含まれる事をご了承ください。
- 鳴き声を表現したもの。
- 鳴き真似をするという意味。
- 音聞きづが訛った。
▼ A(答え):BOXをタップ!
A:ホトトギスの名前の由来
ホトトギスはどのような名前の由来・語源があるのでしょうか?
答えは ❶ でした!
- ホトトギスの名前の由来は?
- 鳴き声を表現したもの
ホトトギスは「キョッキョッ、キョキョキョキョ」と表現されており、古人は「ホットホトギ」と言葉に表しました。その言葉に鳥を表す接尾詞の「ス」がついてホトトギスとなったようです。
他には「本尊掛けたか」や「特許許可局」や「テッペンカケタカ」が知られています。
ホトトギスと言えば?
ホトトギスと言えば天下の武将の例えが思いつくかもしれません。
その他にも和歌や俳句にも登場する鳥のひとつです。
正岡子規はホトトギスの漢字表記のひとつの「子規」を自分の俳号にしています。
これは正岡子規が結核と診断され、吐血した事があり「鳴いて血を吐く」と言われているホトトギスと自分を重ねた経緯からとされています。
三人の天下人の性格を、鳴かないホトトギスをどうするかという題材で言い表していますが、本人が実際に詠んだ句ではなく後世の人が言い残したものになります。
- 鳴かぬなら殺してしまへ時鳥 織田右府(織田信長)
- 鳴かずともなかして見せふ杜鵑 豊太閤(豊臣秀吉)
- 鳴かぬなら鳴まで待よ郭公 大權現様(徳川家康)
- 鳴け聞こう我が領分のホトトギス(加藤清正)
「鳴かぬなら それもまた良し ホトトギス」と詠んだのはパナソニックの創業者である松下幸之助。
ホトトギスの名前の由来まとめ
ホトトギスが登場する俳句や和歌などは時代や地域によってはカッコウとウグイスが混同されている例もあり、天下人を表した川柳ももしかしたらウグイスの事である可能性が残っています。
今回出てきた難しい単語のおさらい
ホトトギスの名前の由来で出てきたちょとだけ難しい単語をおさらい。
- 托卵
巣作りや卵を温めたり、子育てなどを他の親に托す行為。